夢住の家-むすのいえ-
夢住の家-むすのいえ-

理事長のあいさつ


 親などの養育者から充分な愛情を受けることができず、虐待やネグレクトによって心に傷を受け、情緒的精神的に不安定な状態であったり、健全な人間関係を築くことができなかったりという子どもたちがいます。そんな子どもたちは、高校卒業と同時に、高校中退と同時に、または高校進学が様々な理由によってかなわなかった場合には中学卒業と同時にわずか15歳で社会に出ることを余儀なくされます。「自立」の名の元たった一人で。

 そのような「自立」の結果、職場や生活場面で困難を抱え、社会に適応できずにつまづいてしまう、そしてつまづきの結果・・・・・・、想像に難くありません。

 そんな彼らには、そんな彼らにこそ、困ったときに頼れる場所、生きていくうえでの拠り所、心許せる大人の支えが必要です。子どもたちが、現今の厳しい社会状況のなかで夢を諦め、ただただ他人や社会に不信感を募らせていく、そのようなことはあってはならないことです。

 そんな想いを基にして、多くの皆さまからのご支援をいただき、自立援助ホーム「夢住の家」は設立されました。このホームから、夢に向かって進み、人と人との出会いの中で感謝のできる子が巣立ってほしいと願っています。

 

 

理事長  西澤 武十  

施設長のあいさつ


 平成24年夢住の家開所当初に、スタッフとして関わらせていただいた御縁で、平成27年4月より施設長に就任いたしました、鎌原崇将でございます。若輩で浅学非才でありますが、スタッフをはじめ法人会員の皆様・関係機関の皆様の御協力を戴きながら、務めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて、国は今、社会的養護制度の改革に本格的に取りかかっています。平成23年7月に国より示された『社会的養護の課題と将来像』の「社会的養護の基本方向」の4本柱の1つに「自立支援の充実」が謳われ、また「自立援助ホームの課題と将来像」では、整備推進・対応の難しい児童への対応の実態・運営費の充実・アフターケアの充実について、その重要性が述べられています。

 この様に、社会的養護における自立援助ホームの果たす役割はますます重要性を増し、支援の充実も期待されるところであります。これに応えるため、夢住の家の基本方針である「児童に寄り添った自立支援」を堅持し、「児童の最善の利益」を目指して最大限の努力をしてまいり参ります。今後はアフターケアにも力を入れ、退所した子供たちが困ったときに頼れる場所、心の拠り所、いつでも帰って来れる家を作っていきたいと思っていますので、ご支援の程、切にお願い申し上げます。

 

 

 

 

児童自立援助ホーム 夢住の家  

施設長 鎌原 崇将